通関今昔
輸出における重要なプロセスのひとつが通関です。
昔は税関に商品が届いて、そこで書類確認、一部商品は現品確認、税額計算などという処理を行っていました。
今はITを使い、かなりの自動化が進んでいます。
物が特定でき、価額が特定でき、販売元の国、販売先(輸出先)の国が特定できれば、関税が自動計算され、納税システムを介さないと次に進まない。端的に言えばこんな仕組みです。
最近DHL、FEDEXなどを利用した時に電子インボイスのリクエストを耳にしたことはありませんか?
身近な例としてはこれも自動化の流れのひとつです。
全て電子化することで、スピーディーに、漏れなく対応できるようになりました。
Fedexの電子書類関係の情報はこちら
https://www.fedex.com/ja-jp/customs-tools/electronic-trade-documents.html
支払い関係も同じくインターネット上で完結するようになっています。
https://www.fedex.com/en-jp/billing.html
EC販売時に、基本的に関税は購入者側負担になります。
以前は、この負担額は実際に購入者の国にある税関を通過しないと関税額が分からない、というような状況でした。
今は状況が様変わりし、購入時に関税額が明確になるのみならず、支払い時に事前納入もできるようになっています。
EUでは本腰を入れて越境ECでの関税徴収対策を行ってきていますので注意が必要です。
参考 https://www.eca.europa.eu/lists/ecadocuments/bp_vat/bp_vat_en.pdf
この問題に対するEUの問題意識について2018年の文書(英語)です。
私だけかもしれませんが、個人輸入の時には、なんだかアドベンチャーのような、ふたを開けてみないと分からない、というような印象が昔はありましたね。場合によって関税が請求されたり、されなかったり... こういうことは既に過去の話ですね。