中国の今後~生産地からの変化

中国はすでにただの生産地ではないですね。

材料を輸入して加工して輸出する、という加工貿易は輸入総額に対してみると年々減少しています(参考 環太平洋ビジネス情報)。

表の出典;環太平洋ビジネス情報 RIM 2022 Vol.22 No.86

おそらく釣り具に関しても同じ状況でしょう。グラフが少し左にずれる、つまり釣り具は世の中より少し遅れて変化することはありうるかもしれません。

単純にとらえすぎかもしれませんが、消費地としての市場が大きくなっているということが要因の一つにあると思います。同時に技術レベルが上がり、ユニットパーツなどの中間財も国内で生産できるようになったため、それまで高かった中間財の輸入比率が下がったということもあるようです。

釣り具でいうならば、こういうことです。例えばかつては日本から輸入していたフック(中間財)をルアーに付けて、完成品にして輸出していた。これが、フックを国内で生産できるようになり(中間財輸入の減少)、すべて中国国内で生産が可能に。さらに、完成品の消費地は中国国内でも拡大し、輸出販売の比率が減る。消費地としての国内市場の旺盛さは同論文でも最終財輸入の伸びで示されています。

この流れで行くと、次はソフト、つまりサービスが伸びていく。乱暴ですが、モノからコトへ価値がシフトしていく流れともいえるかもしれません。

コロナ後の中国の景気低迷で溢れる商品がどう売れていくか?まずは価格が落ち、企業は淘汰され、淘汰された企業の多くは高付加価値路線へ向かうような気がしています。高付加価値路線は釣り具でいえば、単に投げて釣れるでしょう、ではなく、ルアーなら動きや、カラーリングに明確な理由付けをする、または訴求力を持たせるストーリー(テスターの採用、大物を釣った話など)を語って価値を上げることです。

実際に、中国でこういう動きになっています。この時日本の釣り具業界はどういう立ち位置で中国市場に出ていけるのでしょう?

ぜひ、一緒に考えてみませんか?

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