オンラインでの越境支払いの現状
実はフィンテックが騒がれ始めた時、あまりそちらに目を向けていませんでした。
ですが、今気が付いてみれば越境での支払いを考える際、その裏にある仕組みに目を向けない手はありません。
もし御社でこれまでに、銀行の法人口座を使って国際送金をしたことがない場合、まずは申請をして、認可を受けてというプロセスを多くの場合「紙で」行います。
当然ここには莫大な時間がかかります。海外との取引を始めたはいいが、銀行からの送金がすぐできると思っていたら大きな間違いです。急ぎの支払いどころか、「あと1か月待ってほしい」と取引先に告げなくてはならないかもしれません。
そんな時に活用すべきなのが(活用せざるを得ない場合も)、フィンテックに裏付けされたオンライン決済システムです。
現在日本で使える主なオンライン決済システムには次のようなものがあります。(銀行系は除いています)
- Wise (TransferWise)(幅広い国に対応)
- WesternUnion(主に欧米向け。中国も対応可能)
- Paypal(主に欧米向け。中国も対応可能)
- Alipay(中国向け)
- WeChat Pay (中国向け)
ここでは、EC決済などでシステムに組み込んで使うものは外しました。
国ごとに特化した仕組みもあり、各国の仕組みをつないでいくような動きも見られます。(参考記事)
クレジットカードをつなげて使える仕組みもあります。こういったオンラインでの仕組みを使って、サンプル作成などは機動力よく対応し、その後の本発注は銀行送金で行うというパターンもあります。
無償サンプルだと発注につながるかどうかのリスクが大きい感じがしますので、まずは有償でもサンプルを作りたいという顧客をすぐにつかめる可能性が広がるのは大きな意味がありますね。