海外販売を考える際に大きな要因の一つは言語です。自社の商品について十分に「伝える」こと。ユーザーに十分に伝わることで、初めて御社商品の価値を理解してもらい、最大限活用し、利益を享受していただけます。当社では人間が行う翻訳の重要性を把握しつつも、業務効率とコスト削減の点から自動翻訳も最大限使っていただきたいと考えています。要は使い分けが肝だと考えています。

使い分けのためのポイントは次の通り。

  • 重要なところ、つまり本当に「伝える」必要があるところは人間による翻訳を使う。
  • それ以外は割り切って自動翻訳に頼る。

「伝える」必要があるところ、には次のようなケースがあります。

  • 販促、広告など見る人に訴える必要があるケース(キャッチコピー、商品説明文等)
  • 誤解があると重大な事故等が発生するケース(マニュアル中の警告文、使用上の注意、契約書等)

ここまでご理解いただいた上で、自動翻訳と人間による翻訳それぞれについてみていきましょう。

One of the important tools in the overseas sales is the language. You need to tell things you need to show or explain. When your potential users receive and understand the values of your products, they can get the most out of your goods or services.

We are understanding this importance as a first priority. But it does not negate the usage of automatic translation at all. Rather, it is important for you to utilize it in terms of efficiency in your business operation. The key is how to use them for different purposes.

These purposes are;

  • For the text you really need to show your thoughts and feel, you use human translation.
  • In other parts, you rely on automatic translation.

The cases you need to show your thoughts and feel are;

  • You want to convince someone in ways such as promotional and advertisement materials.

Additionally, if your texts must tell things in which the misleading or misunderstanding can lead the serious accidents (legally or fatally, such as warnings or attentions, and legal documents)

Understanding these, if you need to know whether you need human translation or not, you can ask us.

Below is the contents especially for translation from Japanese, and only Japanese contents are available.

自動翻訳について

実際に自動翻訳はかなり使えます。

主なテキスト対応の自動翻訳機のおすすめは次のものがあります。全て無料です。テキストをブラウザ上でコピペして使うことができます。

日本語では、この3つがそれぞれ独自開発の自動翻訳システムを持っています。ウェブ上では他にもいろいろなサービスが展開されていますが、裏では同じ日本語解析システムを使っていることが多いです。それなりに名の通ったサイトなら、裏にしっかりしたシステムを使っており、使いやすさや周辺サービスとの相性で使ってみてもいいでしょう。また、ウェブサイト丸ごと翻訳などのサービスも多くあります。これらのサービスもベースにテキスト翻訳システムがありますので、下記メリット・デメリットについてもテキスト翻訳とほぼ同じと考えてよいです。

言わずもがなですが、自動翻訳のメリットとしては次の点が挙げられます。

  • 速い →テキストが長すぎなければほぼ一瞬で終わりますね。
  • 早い →申し込んで、依頼して、返事を待って、などは不要です。
  • 安い →一部は無料。大量の内容になると有料になりますがそれでも安い。
  • 秘匿性が高い →システムに情報を渡すだけで、他の人間の目に触れることはほぼない。
  • 対応言語が多い →かなりマイナーな言語でも対応は可能。

同時にデメリットもあります。

自動翻訳のデメリット

  • 正確性 →機械は「正確に」文字通りに訳すのですが、イディオムやことわざなどが厄介。
  • コンテクストに対応しない →文単位での翻訳がベースなので、曖昧性を含む文章全体の意味合い等は対応できません。

ここで、突然ですが一旦考えてみましょう。翻訳の果たす役割は何でしょうか?

翻訳の果たす役割は「原文と訳文を等価なものとする」と言われます。

つまり、原文で成し遂げようとすること(読み手に内容を理解させる。読み手に行動を起こさせる等)を訳文で実現できるかどうか、が翻訳の役目です。

上記のメリットとデメリットをこの翻訳の役割という観点で見てみると、あくまでも文字通りに翻訳して、読み手が同じ内容を理解するならば、自動翻訳にメリットがあることが分かりますね。

簡単な単語で文字通り伝える事は自動翻訳で十分可能です。

その反面、「独特な言い回しで読み手に特別な感情を起こさせる」、「ことわざを使って一言で深く理解してもらう」、「文章全体の空気感を含めて読み手に感じてほしい」などといった目的は自動翻訳では実現できません。ここでは文化的コンテキストや、言葉に含意されるもの、共通した知識・知恵等が含まれた翻訳があって初めて上記の翻訳の役割を果たせることとなるのです。

自動翻訳の有効活用方法

デメリットもある自動翻訳ですが、やはりメリットは大きいのでこれを活用しない手はありません。デメリットを理解しておき、それを避ける方策を取れば自動翻訳のメリットを前面に出して最大限活用できます。

その方法は有料でコンサルする際にお伝えします...

と言いたいところですが、ここでその方法をお伝えてしまいます。

自動翻訳を最大限活用するための方策は次の通りです。

  • 原文を分かりやすい言葉で書いておく
  • なるべく主語述語を明確にしそれらを含めた文を連ねて文章(原文)を作成
  • 絶対に外したくない単語(会社名、商品名、ブランド名)はあらかじめアルファベットで入れておく(すべて大文字か頭文字を大文字で)
  • オノマトペ、擬態語、擬音語は避ける

これらに留意した上で作成すれば自動翻訳でもほぼ狙い通りの翻訳ができます。

自動翻訳サービスを提供する企業様では、事前に単語登録を行い、それを使って自動翻訳を意図するものに近づけるシステムなどを開発しています。ただし、そのレベルのサービスは有料版のみ利用可能というケースが多いです。上記内容(メリットとデメリット)を踏まえて自分の手元であらかじめ済ませておけば、無料版でのメリットを最大限生かすことができます。

もちろん、実施にあたって必要に応じて、ご相談に乗ります。その際はお問合せフォームよりご一報ください。

人間による翻訳

さて、ここまで読んでいただいたので、次の展開は想像いただけると思います。

人間による翻訳のメリットとデメリットは自動翻訳の裏返しです。

メリットは文章全体で「原文と訳文を等価なものとする」ことができる点になります。

人間による翻訳を活用できるケースとしては次のようなものが想定されます。

  • キャッチコピーの翻訳 原文の読み手が感じるものと同じものを訳文の読み手にも感じてもらう
  • 商品説明の翻訳 商品のブランディング含む世界観、商品の機能、享受できるベネフィットを訳文の読み手が理解できる
  • 警告文、注意喚起等の翻訳 商品に貼付するステッカー記載の一文で読み手に理解してもらう
  • 文学的表現、比喩的表現の多い文章の翻訳
  • 契約書等の翻訳

あくまでもビジネス上の目的達成を考えるならば、翻訳者である人間と、訳文の読み手に理解してもらいたいことについて伝えた上で、訳文を作成する方法が近道とも言えます。多くの場合、一文一文が原文と訳文で対応しない場合も発生しますが、翻訳の目的を果たせるという意味で翻訳と捉えることができます。

自動翻訳と人間による翻訳の使い分けを把握いただいた上で、人間による翻訳が必要な場合、実際の翻訳作業もお受けいたします。

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また、自動翻訳をかけた後の処理方法の一つとして、人間が確認するというポストエディット(MTPE, Machine Translation Post Edit)という処理もあります。

いいとこ取りとも言えますが、どちらかといえば自動翻訳に近い特性を持つと思っていただいていいと思います。

ポストエディット処理は文単位で行われることが多いです。作業者は文ごとに原文と自動翻訳で生成された訳文を対照し、違和感があれば直すという手法です。また、文ごとに分けて、一つのまとまった文章でも多数の作業者が関わる手法がとられるため、文を越えた文章全体のまとまり等については勘案されない傾向があります。さらに、一文の中でも訳文の単語数などを大きく変更することになる修正はエラーとみなされる基準が設けられており、比喩的表現についての訳文で分かるように言い換えるといった翻訳が許容されないことも多くあります。

通訳について

通訳も翻訳と近い状況が見られます。音声を解析して自動で通訳文を生成するという仕組みになっており、自動通訳機のメリット、デメリットは自動翻訳のそれと近いと考えられます。

大きな違いは音声によるやり取りであることにあります。現場の通訳では、内容に過不足なく一字一句通訳する必要がある場合や、会話として成り立たせるためのより迅速な訳が必要となる場合があります。

その状況により、柔軟な対応が求められることから、上記の人間による翻訳のメリットに近い内容が必要になるため、人間による通訳が活用されるケースが大半となっています。

弊社では状況に応じた通訳のみならず、全体の場を把握しつつ通訳する会議通訳、進行状況などを見極めながら行うオンライン会議通訳なども実施いたします。また、海外販売に関わる相手方との打合せ設定補助、打ち合わせ司会進行、議事作成なども実施可能です。

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